健康診断で異常を指摘された方へ（健診異常）

健康診断で異常を指摘されてしまった方へ

健康診断で「異常」が見つかると、多くの方が不安を感じると思います。しかし、健康診断の目的は病気の早期発見や予防にあります。異常が見つかった段階で適切な対応をすることで、重篤な病気を防ぐことが可能です。

くげクリニックでは、健康診断の結果を正確に解釈し、必要な診療や治療につなげるサポートを行っています。不安を抱えたままにせず、ぜひご相談ください。

健康診断の結果の種類（健康診断の結果の見方）

健康診断の結果には、いくつかの判定基準があり、それぞれに応じた対応が重要です。結果の意味を正しく理解し、適切な対応を取ることで、健康維持や病気の予防につながります。

異常なし（A判定）

健康状態に問題はありません。引き続き、健康的な生活習慣を維持しましょう。

軽度異常（B判定）

治療は不要ですが、日常生活で注意が求められます。バランスの良い食事や適度な運動を心がけ、体調の変化に敏感になりましょう。

要経過観察（C判定）

定期的な検査が必要です。健康診断の指導に基づき、生活習慣の見直しを行いましょう。特に、食生活や運動習慣を改善することが重要です。

要精密検査（D判定）

速やかに専門医による精密検査を受けてください。重大な疾患が隠れている可能性があるため、早期の対応が求められます。

要治療（E判定）

病気が進行している可能性があります。医療機関での治療が必要な状態です。適切な診断と治療を早めに受けましょう。

特に「要精密検査（D判定）」や「要治療（E判定）」が出た場合は、症状がなくても早めに対応することが重要です。

くげクリニックでは、健康診断結果の解釈から精密検査、治療まで一貫してサポートを提供しています。不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

脂質（コレステロール）の異常

放置するとどうなる？

脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞など、生命に関わる疾患のリスクが高まります。特に脂質異常症は自覚症状がないことが多いため、健康診断で指摘された際は見逃さず、早期に対応することが大切です。

くげクリニックでは、健康診断で脂質異常症を指摘された患者さんに対し、生活習慣の指導から薬物療法まで一貫したサポートを提供しています。 不安を感じたら、お気軽にご相談ください。

血圧の異常（高血圧）

血圧の基準値

• 収縮期(最大)：100～140mmHg
• 拡張期(最小)：60～90mmHg

放置するとどうなる？

高血圧を放置すると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞、脳卒中、腎不全など、重大な疾患の原因となります。これらの疾患は生命に関わるリスクが高いため、早めの対応が必要です。

くげクリニックでは、血圧に関するお悩みを丁寧に伺い、個々の患者さんに最適な治療をご提案します。健康診断で血圧の異常を指摘された方は、お気軽にご相談ください。

糖代謝の異常

糖代謝の基準値

• 空腹時血糖(BS、BG、Glu)：70～110mg/dl
• HbA1c(へモグ口ビンエーワンシー)：4.3～5.8％

放置するとどうなる？

糖代謝異常を放置すると、糖尿病へ進行する可能性が高まります。さらに、

• 腎不全：腎機能が低下し、人工透析が必要になる場合があります。
• 網膜症：視力の低下や失明のリスクが高まります。
• 神経障害：手足のしびれや感覚異常が生じ、重度の場合は痛みを伴うことがあります。

などのような疾患を引き起こす可能性があります。
糖代謝異常は自覚症状がないことが多いため、早期発見と適切な対応が重要です。

くげクリニックでは、糖代謝異常や糖尿病に対する包括的な診療を提供しています。食事療法や運動療法の指導から薬物療法まで、患者さんに最適な治療プランをご提案します。不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

肝機能の異常（肝機能障害）

肝機能の主な指標と基準値

• AST（GOT）: 10～40単位
• ALT（GPT）: 5～45単位
• γ-GTP: 男性 79以下、女性 48以下

放置するとどうなる？

• 脂肪肝：肝臓に脂肪が蓄積し、炎症を引き起こすことがあります。
• 肝炎：炎症が慢性化すると肝細胞がダメージを受けます。
• 肝硬変：肝臓が硬くなり、正常な機能が損なわれます。
• 肝がん：最悪の場合、肝がんに至る可能性もあります。

などのような疾患に進行する可能性があります。

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、自覚症状が現れにくいため、異常が指摘された際は早期に対応することが重要です。

くげクリニックでは、健康診断で肝機能異常を指摘された方に、原因の特定から治療まで一貫してサポートを提供しています。不安な点があれば、お気軽にご相談ください。

血液の異常（貧血・血球異常）

貧血

貧血の主な指標と基準値

• ヘモグロビン（Hb）: 男性14～18g/dl、女性12～16g/dl
• へマトクリツト(Ht、Hct)：男性40～50％、女性35～45％

放置するとどうなる？

血球異常

放置するとどうなる？

白血球異常の場合

白血球が異常な場合、感染症や白血病が疑われます。また、免疫力の低下により、細菌やウイルスに感染しやすくなります。

赤血球異常の場合

赤血球が多い：血液が濃くなる多血症の兆候があり、血栓症のリスクが高まります。
赤血球が少ない：貧血の兆候で、疲労感や息切れ、頭痛などの症状が現れます。

血小板異常の場合

血小板が少ない場合は出血しやすくなり、血小板が多い場合は血栓症を引き起こす可能性があります。どちらの場合も迅速な対応が必要です。

くげクリニックでは、血液検査や精密検査を通じて、血液の異常の原因を迅速に特定し、患者さん一人ひとりに適した治療をご提案します。不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

腎機能の異常

腎機能の主な指標と基準値

• 血清クレアチニン: 男性0.65～1.09mg/dl、女性0.46～0.82mg/dl
• 尿素窒素（BUN）: 8mg/dl～20mg/dl

放置するとどうなる？

腎機能の低下を放置すると、むくみや倦怠感などの影響が生じることがあります。

また高血圧やそれに伴う心血管疾患のリスク増加もあり、重症化すると腎不全に至り、透析治療が必要になることもあります。

腎臓は静かに機能を失うため、異常が指摘された際には早期の対応が必要です。

くげクリニックでは、健康診断で腎機能低下を指摘された方に、原因の特定から生活習慣の改善指導、適切な薬物療法まで包括的な診療を提供しています。不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

尿の異常（尿潜血・尿蛋白）

放置するとどうなる？

尿潜血

尿潜血が陽性の場合、

• 尿路感染症
• 腎炎
• 尿路結石

などの疾患が考えられます。
これらを放置すると、腎機能がさらに悪化し、重篤な状態に至る可能性があります。

尿蛋白

尿蛋白が陽性の場合、

• 糖尿病性腎症
• 腎炎
• ネフローゼ症候群

などの疾患が考えられます。
これらを放置すると、腎臓への負担が増大し、最悪の場合、腎不全に進行するリスクがあります。

くげクリニックでは、尿の異常に関する精密検査や治療を通じて、患者さんの健康をサポートします。不安がある場合は、早めにご相談ください。

心電図異常

心電図異常の種類

不整脈

心房細動や期外収縮などが含まれます。脈の乱れや動悸が主な症状です。

心筋虚血

狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を示唆します。胸痛や圧迫感が現れる場合があります。

伝導障害

房室ブロックや脚ブロックなど、電気信号の伝わり方に異常がある状態を指します。

放置するとどうなる？

心電図異常は心臓病の早期兆候であることがあります。これを放置すると、

• 心筋梗塞
• 突然死

などのリスクがあります。
心臓や血管の異常は、症状がなくても進行している場合があるため、早期発見と治療が重要です。

くげクリニックでは、患者さんの健康を守るため、必要な検査や治療を提供いたします。不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

心雑音

心雑音とは、聴診器で心臓の音を聞いた際に、本来は聞こえない異常な音が聞こえる状態を指します。心臓の中を血液が流れる際に、弁や血管に何らかの異常があるときに発生します。必ずしも病気を意味するわけではなく、健康な方にも生理的な心雑音が聞こえる場合がありますが、心臓病のサインとなる場合もあります。

心雑音の種類

心雑音は、血液の流れる異常な音の性質によって分類されます。

生理的心雑音（機能性心雑音）

健康な心臓でも運動後や妊娠中など、血流が増加する状況で聞かれることがあります。病気ではないため、特に治療の必要はありません。

器質的心雑音

心臓や心臓弁に異常がある場合に発生し、

• 心臓弁膜症（僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症など）
• 先天性心疾患（心室中隔欠損症、動脈管開存症など）
• 心筋症

のような疾患が原因となることがあります。

心雑音が疑われたら

心雑音自体は必ずしも重大な病気を示すわけではありませんが、原因によっては早期治療が必要な場合もあります。胸の違和感や症状がある方は、当院での詳しい検査を受けてください。心臓専門医が適切に診断し、治療をサポートします。

当院での診療について

くげクリニックでは、心臓病や動脈硬化に伴う血管疾患に対して、適切な検査と治療を提供しています。

• 胸の痛みや圧迫感、締め付けられるような違和感
• 動悸や息切れ
• 歩行時に足が突っ張る感じや痛み、だるさ

などの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

くげクリニックでは、健康診断で異常を指摘された場合にも、精密検査や治療を通じて患者さんの健康をサポートします。診断結果の解釈から対応まで一貫してサポートいたしますので、不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

よくある質問

患者様からよくあるご質問を集めました。
ご予約・ご来院の前にご不明な点がございましたら、お読みください。

健康診断で「要経過観察」と言われた場合、すぐ受診する必要がありますか？

「要経過観察」とは、現時点で大きな問題はないものの、注意深く健康状態を観察する必要があることを意味します。例えば、血圧が基準値より少し高い場合や、血糖値が境界値に近い場合などが該当します。症状がない場合でも、医師に相談し、具体的な注意点を確認してください。定期的な検査が推奨されます。

異常値が基準値から少し外れている場合でも、受診するべきでしょうか？

基準値から少し外れている場合でも、特に生活習慣病のリスクが高い方は、受診をおすすめします。たとえば、軽度のコレステロール異常や血糖値の上昇は、放置するとどうなる？動脈硬化や糖尿病へ進行する可能性があります。早期の相談が重要です。

健診結果を持参すれば、その内容を確認してもらえますか？

はい、健康診断の結果をご持参いただければ、当クリニックで詳しく内容を確認し、結果の意味や次のステップをご説明します。不安に思われる点があれば、医師にご相談ください。検査結果のコピーを事前に準備していただくとスムーズです。

再検査が必要と言われましたが、どの程度急ぐべきですか？

再検査の必要性が示された場合、指摘された項目や異常の程度によって緊急性が異なります。「要精密検査（D判定）」や「治療を要する（E判定）」の場合は、速やかに専門医を受診してください。症状がない場合でも油断せず、早期対応が重要です。

血圧が少し高いだけでも治療が必要ですか？

血圧が少し高いだけでも、生活習慣の見直しが推奨されます。高血圧のリスクがある場合、降圧薬による治療が早めに必要となることもあります。医師に相談して対策を講じましょう。

健康診断と再検査の違いは何ですか？

健康診断は、疾患の早期発見を目的としたスクリーニング検査です。特定の疾患が疑われるわけではなく、全般的な健康状態を確認します。
対して再検査は、健康診断で異常が指摘された場合に行う、より詳細な検査です。疑いのある疾患を特定するため、健康診断で実施していない検査（例：ホルター心電図や内視鏡検査など）を追加することがあります。
再検査は、健康診断でのスクリーニング結果をもとに次のステップとして行う重要な検査です。不安がある場合は、医師に相談して適切な対応を検討しましょう。